ブタイノシシのファッション奇稿-跡地

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センスが無い人がセンスを養う方法

私ブタイノシシは本職はデザイン畑の人間でして、今年で15年目に突入いたしました。

最近は年次に応じてマネージメントやコンサルティング的な部分をひっくるめての
デザイン業になってきたので、その分雑務の比率が増えては来たのですが。

仕事の事を話すとだいたい「デザイナーってセンスが必要で大変ですね」と言われますが、私、正直センスはございません。お世辞こみでセンスがありますねと言われる事も
ありますが、自信をもってノーセンスと言えます。
駆け出しの時には、アホボケカスでなじられながら勉強をしてきたのですが、
なんとか15年センスが必要と言われる業界で、
騙し騙しやってきた手法を書きたいと思います。

〇基準を決める
昔は絵描きをめざしていた事もあり、3次元のものを2次元に落とし込む
事ならある程度は出来ますが、これは下準備があれば
誰でも出来るようになるもんです。
以下は10年ほど前に描いたイラストになります、写真アリのものなので
レクリエーションみたいなものですが。

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絵の描き方には色々ありますが、当時の僕の手法としては、
下書きの線画にダークトーンの下地を塗ってからそこに
順々に塗り重ねて成形していくスタイルでした。
明度が10(暗)⇔1(明)のように10段階あるとすれば、
7程度で下地をぬって明と暗をそれぞれ足していくような形ですね。

この書き方を知るまでは白いキャンバスに5を塗ったり、3を塗ったり、
10を塗ったり深く考えずにランダムにおいていったので、
画面のコントロールが大変難しかったです。
イラスト、デザイン、ファッションでも、
キャンバスを自分の制御下に置くために大切なのは、
基準色、基準値を設定してそこからの足し引きを行うという事にあります。

〇比率を決める
現業のデザインを行うときにも、大体この方法論でもって
最初に基準となる大きな色をべた塗りしてからの足し算、引き算で画面を構成していくようにしていきます。

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上記も私の制作物ですが、基準色を黒に設定して、セカンドカラー、サードカラーを決めてデザインしています。
この案件では高級感を出したかったので、黒の比率を大目にとり、セカンドカラーは
黒になじむ暗めの緑、サードカラーは画面に奥行と目の休め処を与えるために明るめのベージュで最後にメリハリと躍動感を与えるために発色の良い赤みをまぶしました、
色味の比率的には6:2:1.5:0.5程度で、暗と明の比率で言えば8:2程度ですね。


〇定型を覚える
実は上の2点よりも先にやるべき大切な事があります、定型を覚える事です。
僕はギャンブルをやらないので間違っているかもしれませんが、
ポーカーやマージャンの「役」を覚えるのに近いと思います、
ある意味デザインやファッションって無数の役はあるけど、上りの無いギャンブルかもしれません。
一応ファッションのブログなので無理やりこっちの話をねじ込みましたが。

無数にある役を覚えるなんて無理だと思いますよね、もちろん無理です。
正直、数を見て感動をしたものだけを覚えておけばよいのだと思います。
国宝や文化財世界遺産、なんでもよいと思います。

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そのたびにコピペやなんかで保存をして数が揃ったら、薄目を開けて距離を開けて見比べてみる。
ディテールをそぐことで見えるものがあり、
きっと自分が心地よい、格好良い、美しいと思う定型の法則が見えてくるはずです。

あとは愚直にその法則をなぞるだけです。